ニコラス・ケイジの貴重なロン毛のラーメン男姿が画面いっぱいてんこもり状態のこの映画(ウインクするな~~)、その姿におなかいっぱいになりながらも当時映画館へ観にいき、かなりおもしろかったので、その後テレビで放映されるたびについ観てしまう…何度観ても楽しめる、その理由は、ニコラス・ケイジはもちろん、脇をガッチリかためるクセモノ・ツワモノ・キワモノ俳優たちの夢の共演(饗宴?)が実現しているからだ。 クセモノ・ツワモノ・キワモノ俳優その① スティーブ・ブシェミ… ガーランド・グリーン役。 オールスター囚人たちを護送する飛行機に途中乗車。 その扱いが特別待遇すぎて「コイツ何者!?」と観ている側は思わざるをえないゲテモノ扱い。 東海岸で37人を惨殺した最重要凶悪快楽的殺人犯。 ブシェミの風貌は「コイツならやりかねん」というオーラ出しまくりで、この映画でもその凶悪ぶりをいかんなく発揮してくれるのかと思いきや、別の意味で変態っぷりをマイペースに魅せてくれる。 その圧倒的な存在感はブシェミ特有なもので、他の追随を許さない。 個性光りまくりですよ、ブシェミさん!! クセモノ・ツワモノ・キワモノ俳優その② ジョン・マルコヴィッチ… サイラス・グリサム役。 通称、“猛毒”のサイラス。 39年の人生の内25年間を刑務所で過ごし(どんな人生だ)、獄中で独学により2つの学位を取得。 服役中も11人の囚人を殺し、3度の暴動、2度の脱獄の首謀者。 「癌よりも人を殺した」と例えられる、人の姿をしたモンスター…実際にこんな凶悪犯がいるのかどうかは不思議だけど(いるんだろうな)、サイラスの冷酷さをマルコヴィッチが瞳の奥の光に宿し、裏切った部下に引火し、大爆発が起こっても身じろぎもせず立ち去る非道さをほんのすこしの肩の震えで表現できる男マルコヴィッチ。 さすがだよ、マルコヴィッチ…。(マルコヴィッチ、マルコヴィッチ…とブツブツつぶやくと『マルコヴィッチの穴』みたいだ。) クセモノ・ツワモノ・キワモノ俳優その③ ジョン・キューザック… ビンス・ラーキン役。 連邦保安官。 ひとり「掃き溜めに鶴」状態で浮いてるキューザックだが、機転のきく頭脳と行動力、持ち前の正義感を持ち、映画中盤からはポー(ニコラス・ケイジ)の良き相棒となり、信頼を得るラーキンの魅力を最大限に引き出したキューザック。 一見なよなよとした文科系なキューザックだが、自身が演じる役柄に最大限の命を吹き込むことのできる俳優。 映画のラスト、飛行機がラスベガスに突っ込むシーンは、圧巻。 「コン・エアー」
by fonda127
| 2007-02-11 02:01
| 映画
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