父、帰る  

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先日BSで放送されていたのですが、あまりにも映像が美しいので見入ってしまいました。
最初どこの国の映画なのかわからなくて、言語を聞いてると「ダー、ダー」言ってるので、ロシアかな?と思っていたらやっぱりロシア映画でした。

ロシア独特の閉ざされた美のあまりにも美しいこと!

突き抜けた青すぎる空
あまりにも突然降り出す雨
限りない地平線
海に広がる波紋

・・・どれもこれもに「冷たさ」「侘しさ」が反響して、それが登場人物たちの気持ちとシンクロし、なんとも言えない超越した映像世界がありました。
神々しすぎる・・・。

■あらすじ■
突然、12年も家を離れていた父が帰ってきた。父のことを幼い兄弟たちは写真でしか知らない。何も語ろうとしない父親に、兄のアンドレイは戸惑いつつも徐々に慕いはじめるが、弟のイワンは反対に不信感を募らせていく。ある日、父親は兄弟をつれて小旅行に出かける。そのとき悲劇は起こった・・・

突然目の前に「父親」を名乗る「大人」があらわれて戸惑う幼い兄弟アンドレイとイワン。
どう接すればいいのかわからない「父親」。
この3人の絶妙な距離感が生む緊張感がひしひしと伝わってきて、痛い・・・痛いなあ。

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最後は本当に悲しい結末。
でも不思議と後味の悪さは感じませんでした。
12年間の父と子の空白を埋めたかった父親。でもその空白はあまりにも大きく、息子たちにどうやって愛情表現をすればいいのかわからない。不器用な父はつい高圧的な態度になってしまう。
父性を知らず母性だけで育ってきた兄弟は戸惑う。従順な兄アンドレイは父に歩み寄ろうとするのだけど、頑固な弟は反抗してばかり。そして悲劇は起こる・・・。

ラスト、決して「パパ」と呼ばなかった弟イワンが「パパ!!」と叫ぶシーン・・・。
父性を受け継いだ兄アンドレイの力強さ・・・。
父親の偉大さ、そして悲しみが伝わる映画です。

「父、帰る」
「父、帰る」公式HP
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by fonda127 | 2008-01-23 01:10 | 映画 ▲Top
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