街のあかり  

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~街のあかりがとてもキレイね横浜、ブルーライトヨコハマ~♪


アキ・カウリスマキ監督の敗者三部作:完結編です。
敗者って・・・。

「浮き雲」では失業
「過去のない男」ではホームレス
そしてこの映画のテーマは孤独

テーマといいますか、この三部作すべてに「失業」「ホームレス」「孤独」が激しくトッピングされているような気がするのは私だけでしょうか・・・

■あらすじ■
警備会社で働く男コイスティネンは、その朴訥とした性格のせいか会社で誰にも相手にされない。友人も恋人も家族もいない、ないないづくしな孤独な毎日を送っている。
そんな彼に目をつけたギャングがいた。ギャングは自分の情婦ミルヤをコイスティネンのもとに送り、誘惑させる。あっというまに恋に落ちてしまった孤独なコイスティネンは、彼らの犯罪に利用されてしまう。
アキ・カウリスマキ監督の映画は「過去のない男」しか見たことないのですが、「過去のない男」よりちょっぴり暗めでちょっぴり丸投げ的な印象を受けました。

前作の蟹江敬三似とちがい今回の主人公は熊川哲也似のちょっといい男です。
ちょっといい男ゆえ、感情移入しにくいのがネック(蟹江敬三さんは悪くないです)
この孤独な男コイスティネンがひどい目に合わされます。
ひどい目に合わされるのですが、孤独な男とっても前向きなんです。

淡々としてて、無表情で、なにもかもを受け入れる孤独な男。プラス根拠のない前向きさ。
そう、それがカウリスマキイズム。
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自分の居場所を一生懸命探し、黙々と前だけを見つめる孤独な男。
どんな逆境の中でも「希望は自分の内側からみつける」・・・そう語る孤独な男。

そんな孤独な男をそっと見守る謎のソーセージ屋の女。
ギャングの情婦ミルヤに恋してしまった孤独な男に、このソーセージ屋のお店の暖かいあかりは届かない。それでも見守り続けるソーセージ屋の女。そう、ここにも孤独な女がひとり。

「過去のない男」でイルマを演じた女優さんが今度は「スーパーの女」になってほんのちょっぴり出演してます。とびっきりの無表情で。

孤独な男が刑務所で楽しそうに仲間たちと談笑しているシーンがあるのですが、カウリスマキ作品の住人らしからぬいい笑顔です。こういうシーンを差し込ませる演出力・・・その後の無表情ライフがさらに生きてきて、映画の中のアクセントになっているような気がします。

内容はおそろしく暗く、セリフも淡々としてるし、登場人物は揃いも揃って無表情・・・。
なのに見終わったあとどこかほほえましさを感じ、胸にポっとあかりが灯ったような気分になる。
だから不思議。だからやめられないカウリスマキ。

「街のあかり」
「街のあかり」公式HP
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by fonda127 | 2008-01-04 17:56 | 映画 ▲Top
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