キッチン・ストーリー  


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超シュール、超スローライフ


■あらすじ■
1950年初頭の北欧。スウェーデンの「家庭研究所」から一人の調査員がノルウェーの片田舎の一人暮らしのおじいちゃんのもとにやって来る。
目的は『独身男性のキッチンでの行動パターン』。調査される男と調査員の間には「お互い会話してはならない」「いかなる交流も持ってはならない」というルールが決められていたが、この奇妙な調査生活が続くうちに男の生活に次第に変化が現れてくる…


なんなんざましょう・・・この映画・・・。不思議な映画です。
ストーリーもあるにはありますが、特に盛り上がるポイントもなく・・・淡々と進んでゆきます。
まるで「かもめ食堂」のよう。北欧つながりだ・・・

独身男性がキッチンでどんなふうに行動するのか、その動線を観察するために上の写真のように調査員がプールの監視台のような高椅子に座って逐一チェックしているのです。

これ、実際自分がやられたらイヤだなあ・・・・

しかも交流を持ってはイカンのです。しゃべったり、家事を手伝うのもダメ。
最初はとんでもなく気まずい空気が流れてゆきます。調査されてるおじいちゃんはテーブルでコーヒーを飲むかパイプをくゆらせるくらいしか敢えてしません。料理も2階でやる始末。調査員は「担当を変えてくれ」と上司に頼んだりします。


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しかしゆっくりゆっくりですが、ふたりの間に親しみが生まれてくるのです。そのゆっくりさ加減が絶妙!徐々に心を通わせあう男やもめふたり。いつもこのおじいちゃんのことを気にかけていた隣人の男が嫉妬するくらい、ふたりの距離は急接近。

絶妙なトライアングル・ラブ・アフェアーです。

蜜月期にはふたりでおめかししておじいちゃんの誕生日を祝ったりします。当然のことながら調査員は上司から再三注意を受けます。

最終的にはこの調査員、なにもかも投げ出して、

おじいちゃんとの生活を選ぶのです・・・

寡黙な男ふたりのほのぼのムード・・・好きだなあ。
調査員は調査のためおじいちゃんの家の横にミニ住居つき車を停めてそこで寝泊りしているのですが、そのミニ住居でときどき大音量で流れている「オーターネバ~オータネバ~」(?)の音楽がもう最高!!ほのぼのムードに拍車をかけてくれます。調査員がそのミニ住居で食べていたニシンの酢漬けとかおいしそうだったなあ~。

あとノルウェーとスウェーデンの国の関係を理解しているともっと楽しめるのかも。
スウェーデンからやってきた調査員がノルウェーとの国境でそれまでの左側通行から右側通行に変わる(車が)ことで「どうも、胃がおかしくなる・・・」とブチブチ言っていたのも笑えました。

おじいちゃんの家のインテリアが錆びグリーンというか寒色系でまとめられてて、その温度の低さと温かな人間関係のアンバランスさ。ホント、不思議な映画です。

「キッチン・ストーリー」
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by fonda127 | 2007-12-10 20:55 | 映画 ▲Top
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