アメリカ,家族のいる風景  


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好きな監督を挙げたらキリがない今日この頃…。

ジョージ・A・ロメロ
ジム・ジャームッシュ
ブライアン・デ・パルマ
デビッド・リンチ…などなど


この『アメリカ,家族のいる風景』の監督、ヴィム・ヴェンダースも、大好きな監督のひとりだ。

この映画を観たい、と思ったきっかけは上の絵(?)だ。ホッパーの絵みたいで強く心惹かれた。で、この絵はなんだろう??と調べたら、なんとあの名作『パリ、テキサス』のヴィム・ヴェンダース監督の新しい映画の絵(?)だというではないか!
実はこれ、映画の中のワンシーンなのだ。ヴィム・ヴェンダースといえば映像監督としても有名だけど、今回改めて感じてしまった。

ヴェンちゃん(ヴィム・ヴェンダース)は、実は、画家なのではないか!?

映画の中にちりばめられている絵画のような静止画の美しさ…アメリカ原風景のアーチ、乾いた荒野、ネオンとカジノ、ダイナーとコーヒー、モンタナ州ビュートの錆びれた街角…「アメリカ好き」の私にはもうたまらない。

よし、次はモンタナ州ビュートに行こう…(即決)

それくらい魅力的なアメリカ北西部の小さく静かな田舎町だ。

■あらすじ■
西部劇のスター、ハワード(サム・シェパード)がユタ州の撮影現場から突然消えた。ネバダ州に暮らす母親(エヴァ・マリー・セイント)に会うために抜け出したのだ。だが、久しぶりに会った母親はハワードに驚くべき話をする。20数年前、ロケ現場の町でハワードの子を妊娠したという女性から家に電話があったという。動揺するハワードはモンタナ州の田舎町へ向かい、かつて関係を持ったドリーン(ジェシカ・ラング)と再会する。彼女の息子・アール(ガブリエル・マン)の存在を教えられるハワード。そして、そんな彼の行く先々に現れる、若い女性・スカイ(サラ・ポーリー)…。

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この映画、ひとくせもふたくせもありそうな「性格俳優」がたくさん出ている。

落ち目の西部劇スター、ハワードにはサム・シェパード。
『パリ、テキサス』では脚本を書いており、ヴェンちゃんとのゴールデンコンビは実に20年ぶりに復活だ。今回は主演と脚本。

昔、ハワードの子供を身ごもった幸薄そうなダイナーの女主人ドリーンにはジェシカ・ラング。
最初わからなくて、もしかして…もしかして…と思っていたら予感的中だった。『郵便配達は二度ベルを鳴らす』の印象があまりにも私の中では強く、そして…老けてしまったな~ランちゃん…

※サム・シェパードとジェシカ・ラング、実生活で夫婦なんですって!!うんまぁ!どうりで若い頃のツーショット写真があるわけだ。

映画出資会社の「ヒットマン」で、ハワードを追いかけるサターにはティム・ロス。
外界との接触を極力嫌い、車ではカーラジオ禁止だし、助手席に乗っているときはひとり「クロスワードパズル」に高じている偏屈孤独男を、さすがティムさん、さらっと演じている。


『パリ、テキサス』ではライ・クーダーが奏でるスライド・ギターが乾いた砂漠にぴったり寄り添い、心地よい風を吹かせていた。
『アメリカ~』ではT・ボーン・バーネットが音楽を担当。作品にマッチした印象的なカントリー・ミュージックを奏でている。
ヴィム・ヴェンダース監督は「映像」と「音楽」の融合が、たまらなく「粋」な監督。「映像」から流れる「音楽」は、まるで「映像」「音楽」という言葉の意味をなくし、「その場の臨場」をそのまま私たちに伝えてくれる。そしてその心地よさといったら!

『パリ、テキサス』から20年。「心の欠片」を探す旅は『アメリカ,家族のいる風景』へと緩やかに受け継がれ、家族を求める男の旅は、懲りないかぎり続いていくのだろうな…。

「アメリカ,家族のいる風景」
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by fonda127 | 2007-04-20 20:07 | 映画 ▲Top
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