ヒドゥン  


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カイル・マクラクランという俳優をご存知だろうか…。
アメリカのテレビドラマ『ツインピークス』のクーパーFBI捜査官の役で一躍その名を世界に知らしめた二枚目俳優だ。
日本でも缶コーヒー「ジョージア」のCMに出ていたりして…。
最近ではこれまたアメリカのテレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティー』でシャーロットの最初のハズバンドで、いろいろ問題のあるトレイ役で出演していたり、『デスパレートな妻たち』ではブリーの再婚相手オーソン役もやっていたりする。

私にとって、カイル・マクラクラン像はただひとつ。

「ヒドゥン」以外のカイルはイヤだ。

これに尽きる。

この映画のカイルは本当にいい。
まるでグレーのスーツを身にまとった王子様だ。
なぜこの(「ヒドゥン」の)カイルがああ(「他の映画などに出てるカイル」)なるのか、私は髪をかきむしりながら叫びたくなる衝動をやっと抑える。
カイル・マクラクランといえばデビッド・リンチ監督作品に多数出演しているが、カイルの魅力を最大限に引き出すことができたのはほかでもない、「ヒドゥン」の監督ジャック・ショルダーであったような気がする。

b0093261_205066.jpgこの映画、B級映画のど真ん中どストライクを突っ走りながら、見事な脚本により練りに練られ、どこかチープさをうまい具合に残しながらもハラハラドキドキできる「超B級エイリアン・アクション映画」に仕上がっている。

舞台はロサンゼルス。
人間の口から口へ乗り移る寄生虫(エイリアン)は、肉体となる人間を操り、凶悪犯罪を繰り返す。
そのエイリアンを追うFBI捜査官、ロイド・ギャラガー(カイル・マクラクラン)とロス市警の刑事トム・ベック(マイケル・ヌーリー)。
ギャラガーはそのエイリアンに妻子と相棒を殺されていた。
なんとしても探し出して仇を討とうとするギャラガー…そしてギャラガー自身も人間の身体を借りたエイリアンだった…。

(マイケル・ヌーリー…どこへいったんだああ~)

口から口へと乗り移り、身体を変えていくエイリアン…

b0093261_20171812.jpgたとえば、ベック刑事の上司でもあるロス市警の署長さんになってみたり、


b0093261_20204133.jpg場末のストリッパーになってみたり、忙しいぞエイリアン。


b0093261_20322661.jpgフェラーリを乗り回し、ロックが好きで、女好き…近年の若者を象徴するかのようなエイリアン。
その習性をよく知るギャラガーは、独自の捜査でロス市警を混乱させながらも、ベック刑事と共にエイリアンを追いつめてゆくが…。


この映画で、カイルは「グレーのスーツ」という精密で精巧な鎧を身にまとった、儚げで淋しげなエイリアンを見事に好演している。
エイリアンという設定だからか(?)、お酒に弱く、ベック刑事の家で酔いつぶれてしまったり、薬の飲み方がわからなかったり、どこか浮世離れしている様を、カイルの端正な顔立ちや佇まいにより、放っておけない王子様を作り上げ、「B級エイリアン映画」に絶妙なバランスと深みを与えている。
カイル・マクラクランの魅力あふれるこの映画、あなたのB級映画リストに加えてみませんか?

「ヒドゥン」
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by fonda127 | 2006-12-01 00:04 | 映画 ▲Top
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