スライディング・ドア  


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この映画を初めて観たとき、おしゃれな映画だな~と思った。
観ている側の自分でさえも洗練されていくようなスタイリッシュさがこの映画にはある。

舞台はロンドン。
広告代理店に勤めるヘレン(グウィネス・パルトロウ)。
恋人で作家志望のジェリー(ジョン・リンチ)と同棲中。
ある日ヘレンは突然会社をクビになる。
落ち込むヘレンは地下鉄へ。まもなく扉が閉じようとしている車両にギリギリ滑り込んだヘレンと、間に合わなかったヘレン。
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ここから映画は電車に乗れたヘレンと乗れなかったヘレン、このふたりのヘレンの物語が同時進行していく。
電車に乗れたヘレンは家に帰るとジェリーが元彼女リディア(ジーン・トリプルホーン)とまさに浮気の真っ最中。
傷ついたヘレンはその後新しい恋を見出していくが…。
電車に乗れなかったヘレンはジェリーの浮気現場を目撃することはなかったが、だんだんとジェリーの不実さに気付きはじめて…。

映画はふたりのヘレンを追っていくわけだが、浮気を目撃したほうのヘレンは髪をバッサリ切って金髪に染めてしまい、もうひとりのヘレンは髪が長いままとふたりのヘレンの見分けがつきやすくわかりやすい。
親切な映画である。
そう、この映画はふたつの物語が同時進行するため生じる複雑さや矛盾を、一切観る側に感じさせない配慮がある。
この点がウッディ・アレンの『メリンダとメリンダ』とは違い、わかりやすくていいな~~と思った。

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ひとりのヘレンは自らPRの会社を立ち上げ、もうひとりのヘレンはハンバーガー屋さんでパートタイムのウエイトレスをやったりサンドウィッチの配達をしたり、たくさんのヘレンを演じるグウィネス・パルトロウ。
私はこの映画のグウィネス・パルトロウが一番好きだ。
カルバン・クラインを着こなす抜群のスタイルの良さ、おさげ髪でハンバーガーを運んだり、恋に傷つき苦しみながら橋でくしゃくしゃに泣いたり、涙ぽろぽろこぼしながらビールをラッパ飲みしたり、とにかく彼女の魅力を存分に引き出すことのできた脚本に舞台設定。
おしゃれなロンドンの風景がグウィネスに寄り添うようにマッチしている。

「スライディング・ドア」
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by fonda127 | 2006-09-04 02:36 | 映画 ▲Top
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