1963年の映画。監督はジャン=リュック・ゴダール。 以前『勝手にしやがれ』(59年)のレビューを書いたのだけど、はじめて観たゴダール作品はこちらの『軽蔑』。 深夜にたまたまテレビをつけたらこの映画がやっていて、ぼんやりと観ていた。 画面いっぱいに横たわるカミーユ(ブリジッド・バルドー)の裸身。 傍にいる男ポール(ミシェル・ピッコリ)に情熱的な唇で「私のおしりはきれい?」「私の胸は好き?」と問いかける。 愛を確認するかのように…。 女は男を愛し、そして男も女を愛していた。 この映画はその愛が終焉を迎えるまでを、まるでドキュメンタリー映画のような手法で描く。 ゴダールお得意の難解さはあるが、「愛ゆえの苦悩」という土台の上に成り立つ難解さは、むしろわかりやすく感じた。 当時、妻であるアンナ・カリーナとの関係に悩み苦しんでいたゴダール自身をまるで映画に投影したかのような極私的な作品に仕上がり、いくら愛しても愛されない不毛を、残酷なまでに見事に描ききっている。 「軽蔑」
by fonda127
| 2006-08-26 00:39
| 映画
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