危険な情事  


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1987年の映画。この映画のキャッチコピーは

「全米が震撼した・・・」

・・・あながち冗談でもなく、世の男性たちを震えあがらせた名作だと思う。
この映画以前もその後も『不倫』は存在していた。でもこの映画は今までぼんやりと捉えてきたその『末路』をはっきりくっきり明確に、決して美しい悲恋ものなどにせず、目をそむけてしまいたい現実の恐怖を一気に見せつけた超メジャーな映画だと思う。
そしてマイケル・ダグラス・イコール・エロおやじというイメージはこの映画によって揺るぎないものになってしまった。
グレン・クローズ(眉毛がないよ~~~)の鬼気迫る演技もスゴイ。
でも私はこの映画、グレン・クローズ演ずるアレックスが全部が全部悪いとは思えない(うさぎを茹でたのは最悪だけど)。
ダン(マイケル・ダグラス)は一夜の遊び、でもアレックスには本気の恋。「すてきな男性はどうしてみんな結婚しているのだろう…」とアレックスはなんともいえない表情でダンにつぶやく。関係を長引かせたくないダンは「手に入らないものほど、ステキに見えるものだ」と優しく諭す。
アレックスはもう恋に落ちていた。
そして去っていこうとするダンに、自分の手首を切ってまで追いすがろうとする。
私はこのアレックスの気持ち、1ミリも理解できないと言ったら嘘になる。
男の気を引きたい、優しい言葉をかけてほしい、行かないでほしい…そう願うアレックスは自分を傷つけることしかできなかったのだ。
その後もどんどんエスカレートするアレックスの狂気…ダンの不誠実さ、ずるさが露見するたびに、どんどん拍車がかかる。
おまけにアレックスはダンの子供を妊娠していた。
ダンの離婚は望まず、「あなたの子供の母親になるの。少しは敬ってよ」と言うアレックス。
「正気の沙汰じゃない」と吐き捨てるダン。


ダンの家族にまで忍び寄るアレックスの狂気。
映画のラストはダンの妻(アン・アーチャー)をバスルームで襲うシーン。
駆けつけたダンによってバスタブの水の中で首を絞められるアレックス。
トドメを刺したのは妻が撃った弾丸だった。
バスタブの水の中で血を流しながら死んでゆくアレックス。
その表情は悲しみに満ちていた。
度を越した愛は、自分の命さえ落としてしまう愛だった。

「危険な情事」
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by fonda127 | 2006-07-27 23:47 | 映画 ▲Top
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