トゥルー・ライズ  


b0093261_2037374.jpg「映画を観たい」という気持ちの中には「現実から少し離れたい」という気持ちが多かれ少なかれ含まれているような気もする。
ごちゃごちゃ考えずに思いっきり楽しめる究極の娯楽映画…『トゥルー・ライズ』はまさしくそんな映画だ。
シュワちゃんがピストルをかまえた右→のパッケージ…もうこの画を見ただけで「アクション映画って私ダメなの~~~」などとは言わせない。
この映画、確かに部類的にはアクション映画かもしれない、でも単なるアクション映画とはワケが違う。
なんならヒューマンドラマ部門でもいいのではないかってくらい、シュワちゃん扮するハリーの家族背景が見事にきちんと描かれているのだ。
ハリー(シュワ氏)はコンピューターのセールスマン…というのは表向きで実は凄腕の国際的秘密諜報部員。
でも愛する妻・ヘレン(ジェイミー・リー・カーティス)と愛娘には内緒。
普通のアクション映画ならこのまま悪の秘密組織との闘いに導入していくであろう。
でも『トゥルー・ライズ』は違う。
まず浮上するのが妻・ヘレンの浮気疑惑。
ヘレンは法律秘書を仕事にもつ主婦。
夫・ハリーを愛してはいるけれど、コンピューターのセールスマンである平々凡々な夫の退屈な仕事自慢話に倦怠感をかくしきれないでいた。
そんなとき目の前に「俺はスパイなんだ。君の力を貸してほしい」と懇願する謎の男が登場(でも実は車のセールスマン)。
スリリングなアドベンチャーを求めるヘレンはこの男との密会を重ねる。
そのことをふとしたことで知ってしまったハリー。
愛するヘレンの裏切りに苦しみつつ、秘密諜報部員の仕事そっちのけで浮気の事実の解明に奔走する…

もちろん映画の後半は悪の秘密組織と闘うシーンが満載。
でも前半のこのヘレンに振り回され、そして追究し、自分たちの愛を確認しあおうと必死にもがく男の哀しき性(さが)を、オマエさんどっからどうみてもコンピューターのセールスマンじゃないだろ~~~と筋肉ムキムキのシュワちゃんが見事に好演している。
このへんのくだりが非常におもしろく、テンポもいいし、飽きさせない。

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史上最高額の制作費を投じただけあり、迫力満点のアクションシーンも盛りだくさん。
アクションシーンの中にもふんだんにちりばめられてる「笑い」があり、監督ジェームズ・キャメロンの引き出しの多さに恐れ入った感あり。
でも私にはアクションシーンがおまけに見えてしまう。
この映画の醍醐味は本筋にのっかる前の前半にすべてが集約されている、と言っても過言ではない。
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by fonda127 | 2006-07-07 21:53 | 映画 ▲Top
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