アルフィー  


b0093261_2295585.gifまたひとつおもしろい映画に出会うことができた。
ジュード・ロウ主演の『アルフィー』だ。
1966年、いまやサーの称号を持つマイケル・ケインの出世作でもある『アルフィー』のリメイク版。
オリジナルの『アルフィー』は60年代スインギング・ロンドン時代まっさかり。リメイク版『アルフィー』の舞台はニューヨーク。
この街で暮らすアルフィー(ジュード・ロウ)は超モテ男。おしゃれなスーツを身にまとい、クールなブルー・アイに粋な会話、イギリスからニューヨークへやってきたこのハンサムガイは、女たちに縛られるのを嫌う、自由気ままな独身生活をエンジョイしていた。
イギリス出身、ハリウッドきっての超二枚目ジュード・ロウはまさにハマリ役。世界中の美女たちが集約しているニューヨーク、そんな美女たちはロンドン・ボーイにめっぽう弱い。
アルフィーと恋に落ちる女優たち…シャネルを身にまとい洗練された大人の色香漂うビジネスウーマンにオスカー女優スーザン・サランドン、夜中の3時の訪問にも快く迎えてくれて食事の用意もしてくれるシングルマザーにはとなりのお姉さんっぽさが魅力のマリサ・トメイ、お堅いダンナ持ちでアルフィーとの束の間の情事を楽しむ人妻には「アリー・マイ・ラブ」でお馴染みのジェーン・クラコウスキー、そしてなんといっても注目は新進女優のシエナ・ミラー…今や、クロエ・セヴィニーやスカーレット・ヨハンソンと並ぶファッションリーダー的存在で、プライベートでもジュード・ロウの恋人だ(今はどうなっているか知らないけど)。
この映画のシエナ・ミラーはザッツ・60年代。ヘアスタイルもファッションも古き良きスインギング・ロンドンしてて、あの頃は良かった…と思わせる(知らないけどね)。

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この『アルフィー』、単なるラブコメを貫いているわけではなく、随所随所がシリアスなのがミソ。
わが世の春を謳歌していたアルフィーだけど、「アリとキリギリス」のキリギリスみたいに寒い冬を迎えることとなる。
散々振り回してきたジュリー(マリサ・トメイ)からの三行半、親友との訣別、女版アルフィーのリズ(スーザン・サランドン)の裏切り…たくさんのしっぺ返しがアルフィーの頬を殴打した。
ふと立ち止まってみると心のよりどころとなる「安らぎ」や「愛」、すべてを見失い孤独に打ちひしがれるアルフィー。


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映画の中で女たちは甘い声で「アルフィー」と呼ぶ。
愛をこめたその呼び方、そして全てを与えてきた女たち、そんな女たちにアルフィーは何も与えなかった。
乱暴に扱われた愛は、さまざまな形でアルフィーに孤独を教えた。ラスト、アルフィーは自分自身に問いかけつづける…

「人生ってなんだろう…」

「アルフィー」
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by fonda127 | 2006-06-28 23:45 | 映画 ▲Top
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