抜群の歌唱力は今も健在…上杉 昇  


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90年代前半、音楽業界はBeing系アーティストたちに支配されていると言っても過言ではなかった。
この時代、POPでわかりやすいキャッチーな曲が広く受け入れられていた。
そんなBeing系アーティストの中でもエース的な存在である『WANDS』の人気は絶大なものだった。
WANDS…計算し尽くされた楽曲たちの素晴らしさはもちろん、それでも補って余りあるボーカル・上杉 昇の歌唱力はものすごい。
音域の広さプラス表現力、あとはほどよいバランスで“甘さ”も加わり、聴く者を魅了する。
初期のWANDSの曲はBeingの王道を突っ走るべくキャッチーな曲が多かった。

そんなWANDS(というより上杉さん)が牙をむきだしたのはシングル「Secret Night ~It's My Treat~」を発表した頃だったように思う。
今までにない重厚感プラスワイルドさが増し、上杉さんのボーカルも本領発揮といった感じだ。
その後発売した4枚目のアルバム『PIECE OF MY SOUL』の完成度はすごかった。
この頃くらいからバンドとしての方向性の違いが顕著にあらわれ、シングル「Same Side」は空中分解寸前に思えた。
その後ボーカル上杉さんとギターの柴崎さんが脱退。
このふたりは『al.ni.co ( アルニコ )』というバンド名で再デビューを果たすが、後に解散、今、上杉さんはソロ活動を行っている。


b0093261_035231.jpg今年の2月に大阪のクラブクアトロまで上杉さんのライブを観にいってきた。
ソロになった上杉さんは自分がやりたい音楽という海の中で気持ちよさそうに泳いでいるように思う。
WANDSでの栄光、al.ni.coでの迷走、そして上杉 昇となった今、自分が必死で逃げてきた過去との和解、そして融合…ソロの上杉さんの曲の中にはWANDS時代を想わせるキャッチーでメロディアスな曲も存在している。
al.ni.co時代の複雑さもほどよくミックスされ、いい曲たちでいっぱいだ。
相変わらずのハイトーンボイスも健在でうれしい限り。

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ご覧のようにちょっと、イヤだいぶ、上杉さんは変貌を遂げてしまったが、歌声は深みを増し、ワイルドさに磨きがかかっている。
WANDS時代の曲も1曲披露してくれた。
その曲は「Same Side」。
当時壊れそうだったこの曲が、今では補修万全で再び聴くことができ、WANDS時代からのファンにはきっとたまらない1曲となるだろう。
これからもそのパワフルな歌をどんどん聴かせてほしい、と願わずにはいられない。
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by fonda127 | 2006-06-24 01:18 | 音楽 ▲Top
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