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  バーバー  


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今日は『バーバー』という映画を観た。
コーエン兄弟監督作品である。
私はコーエン兄弟の『ファーゴ』と『ビッグ・リボウスキ』は魂を捧げてもいいくらい好きであるが、この『バーバー』は正直、微妙であった。

この映画、ホントは全編モノクローム映像であるらしいのだが、私が観たのはセピア色というか、茶色っぽいというか、ほんの少し色がついてますよーって感じで、これまた不思議な感じであった。
ビリー・ボブ・ソーントンが無口な床屋さんを、フランシス・マクドーマンドがその妻を演じている。

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原題は『The Man Who Wasn't There』、訳すと「そこにいなかった男」(?)で、ビリー・ボブがはりついたような無表情、でも目だけはギラギラさせながら、淡々と存在感のない男を、ほとんど静止画のような映像の中で演じている。
そしてとにかく煙草を吸いまくっている。
どのシーンでも煙草を吸っているといっても過言ではないくらい、吸いまくりだ。
煙草が苦手な私はその煙を見ているだけでめまいがしそうになった。
そして、フランシス・マクドーマンド!!大好きな女優さんだ。
ジョエル・コーエンの奥さんでもあるフランシスさんはこの映画ではデパートの帳簿付係を職に持つ、上昇志向の高い女を演じている。
前歯をにょきっと出す表情が相変わらずでうれしくなってしまった。
コーエン兄弟独特の映画の撮り方というか、空気というか、そういったものをたくさん観ることができたので、まあ良し!と言いたいけど、どこか何か足りないな~~と感じてしまう映画だった。それが狙いかもしれないけどね。

「バーバー」
by fonda127 | 2006-05-21 21:27 | 映画 ▲Top
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