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  ファニーゲーム U.S.A.  


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最近、日記や芸能ネタばかりで映画レビューを全然書けてないのですが、
今回「ファニーゲーム U.S.A.」を映画館まで見に行って参りましたので「鉄は熱いうちに打て!」とばかりに簡単に感想を書きたいと思います。
映画レビューって本当に難しい。

家族3人がなごやかに車で湖畔の別荘に向かっています。
お父さんとお母さんはクラシックの曲当てクイズに白熱中。
おだやかにクラシックが流れるそんな中、突然大音響で鳴り響くジョン・ゾーンのデスメタル。


怖すぎっ。


映画館の大音響であのキリキリさせられる音楽。尋常じゃなく怖くて、震えあがりました。
元祖「ファニーゲーム」見てるからわかっていたんですけど、超怖い。この音楽あってこその「ファニーゲーム」。
赤文字で「ファニーゲーム」とドーーーンと出て、あの音楽。ひぃぃ~~ですよ、ほんと。

※このへんからネタバレ書きます。

今回ミヒャエル・ハネケがセルフリメイクということで俳優と国が変わっただけで本当になにもかも一緒です。
奥さんがキッチンで野菜を洗って、冷蔵庫から肉を出して切る・・・もうなにもかも一緒。これってスゴイですよね。演じる役者さん、大変っすよ。
犯人たちが出てったあとに下着姿だった奥さんがとりあえず服を着るんですが、そのときのわき下ダッルダルのセーターまで非常に似てます。

元祖「ファニーゲーム」から10年の歳月を経て、今回違うのは、

例のリモコンで巻き戻し大作戦がビデオからDVDになっとる!!
時代を感じます。
デジタルということで巻き戻しがキレイなんですわ。元祖はビデオテープっちゅうことで画面に線が出てたと思うんですけど、今回キレイです。
あとは犯人が水の中に落としてしまう奥さんの携帯電話が新しい・・・これくらいでしょうか。
あ、最初に殺されてしまう犬を探しだすシーンで、車の位置が違った。
犬のえさの器が違う、たまごを拭き取るキッチンペーパー(?)の柄が違う・・・


でもね・・・私、思ったんですよ。

犯人が美形すぎなんです。

ボスのほうなんですけど。
この俳優さんマイケル・ピットというんですが「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」に出てたりして知ってたんですが、元祖ファニーの犯人に比べると美形なんです。元祖のほうは馬ヅラなモアッとした感じ。
美形なゆえかそれほどにくたらしく感じることができず・・・。これって私、へん?
ダメ?
やってることは元祖同様、鬼畜きわまりない犯行なんですけど、なんとなく「ま、いっか」みたいな・・・。ハネケたん、ちょっと失敗ちゃう?
白いポロシャツに半ズボン姿も「大人になりきれない愛嬌のある小学生スタイル」みたいな・・・。
そんなアホな。

まあ、なにはともあれ、ナオミ・ワッツもティム・ロスも迫真の演技です。ハネケの野郎が何テイクも撮りやがって泣きすぎて目が顔から飛び出しそうだったらしいですよ、ナオミさん。
安定感は抜群ですから安心して見てられます。ティム・ロスの生え際が少し気になりましたが。

はぁ~~疲れました。
一緒に見ていたお客さんたちスゴイです。不気味すぎるエンドロールの中、誰ひとり立ち上がりませんでした。あなたたちと共にこのなんともいえない空気を共有することができて幸せでした。
精神衛生上なにひとついいことがない映画ですけど、見ることができてよかったぁ。


↑元祖ファニーのオープニングです。2分22秒頃から鳴り響く音楽が怖すぎる。
この怖さ、プライスレス。


とにかくジョン・ゾーンの音楽を体感してくださいませ・・・。


追記
「ファニーゲーム」の奥さんのドッロドロ具合について。
by fonda127 | 2009-01-18 22:08 | 映画 ▲Top
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主婦のアフターファイブ徘徊。 >>
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